木密地域解消、道遠く 住民高齢化・資金不足 首都直下地震対策
2022.09.01
首都直下地震が懸念される中、東京都内では木造住宅密集地域(木密地域)の解消が課題だ。老朽化した家屋も多く、直下型地震の際に倒壊や延焼の危険性が高いため、都は重点的に対策を講じる必要があるとする区部の52地区を「不燃化特区」に指定。延焼の危険性がほぼなくなるとされる不燃領域率70%を目指して建て替えや道路拡幅を後押ししているが、70%を達成できたのは数カ所にとどまるという。目標達成が難しいのはなぜなのか。関東大震災から100年目。9月1日の防災の日を前に、木密地域で話を聞いた。