「二度と起きないでと願ってきたが…」 福岡送迎バス園児死亡の遺族

2022.09.06

 静岡県牧之原市静波の認定こども園の送迎バスに置き去りにされたとみられる園児が死亡した事件を巡り、2021年7月に福岡県中間市の双葉保育園で送迎バス内に取り残されて熱中症で死亡した園児の倉掛冬生(とうま)ちゃん(当時5歳)の母親(38)が6日、代理人弁護士を通じてコメントを公表した。

 コメントの全文は以下の通り。【林大樹】

 冬生の事件から1年余り、こんなにも早く、またしても幼い子が車内に放置され亡くなるという痛ましい事件が起きたことに大変ショックを受けています。

 亡くなったお子様の苦しみやご遺族の悲しみを思うと、言葉もありません。

 冬生のことはいまだに何らの心の整理もついておりませんが、冬生が帰ってくることは叶(かな)わないにしても、せめてこのような悲惨な出来事は冬生で最後にしてほしい、二度と起きないでほしいと願ってきました。

 しかしまた同様の事件が起きてしまったことが残念でなりません。

 どうか、幼い子どもの命を、笑顔を守ってあげてほしいです。

 令和4年9月6日

 倉掛 冬生 母