プーチン氏、「使える手段をすべて行使」 国家防衛のため

2022.09.21

(CNN) ロシアのプーチン大統領は21日、国民の部分的動員を発表した演説の中で、同国には「さまざまな破壊手段」があると述べ、核兵器を使用する可能性を示唆した。

プーチン氏は演説の中で、ロシアが保有する兵器の一部は北大西洋条約機構(NATO)よりも進んでいると改めて強調。「領土の一体性が脅かされた場合は当然、国家と国民を守るために使える手段をすべて行使する」と繰り返した。

さらに「核兵器でわれわれを脅そうとする者は、風向きがそちらへ変わる可能性もあることを知っておくべきだ」と警告した。

バイデン米大統領は今週、米テレビ局とのインタビューで、ロシアがウクライナで化学兵器や戦略核兵器を使う可能性をめぐり、プーチン氏に伝えたい言葉を問われて「やめろ、やめろ、やめろ」と答えた。その場合、米国は重大な対抗措置を取るとも表明していた。

プーチン氏が発表した国民の動員について、米国のブリンク駐ウクライナ大使はツイッターを通し、ウクライナ東部、南部での住民投票実施とともに「弱さとロシアの敗北」を示す兆候だと指摘した。

ドイツのハベック経済相は首都ベルリンで記者団に、部分動員は「悪く、間違った展開」だと語った。