英王室が〝スリム化〟か エリザベス女王の専属スタッフ20人が解雇へ

2022.09.22

 19日に国葬が行われたエリザベス女王の身の回りをサポートしていた専属スタッフ20人が解雇の危機に立たされている。英紙デイリー・ミラーが報じた。

 女王専属スタッフは国葬直前に財務管理人であるマイケル・スティーブンス卿から連絡を受け、解雇の方針を伝えられたという。スタッフには女王専属の着付け師グループ、庭師、女王のために火を焚く責任者などが含まれている。

 解雇通知を受けたスタッフたちは21日に労働組合と会合を持ち、再就職の支援を受ける約束を取りつけた模様だ。公共商業サービス組合長のマーク・セルウォトカ氏は「彼らは何年も女王のために働いており、彼らを手放してしまうという決定に失望しています」と語っている。

 先週にはチャールズ新国王がバッキンガム宮殿に移るため、旧公邸であるクラレンス・ハウスの従業員約100人が解雇される可能性があることを英紙テレグラフが報じている。解雇の対象になったのは秘書、経理、広報、家事に業務する職員で、いずれも再就職の支援と増額された退職金が支払われる方針。エリザベス女王のスタッフにも同様の措置が取られると見られるが、王室が一気に〝スリム化〟に動き始めたようだ。