侵攻支持の人には「吐き気」 元ロシア将校、フィンランドへ脱出
2022.09.29
【AFP=時事】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が部分的動員令を発表すると、元ロシア軍将校のアレックスさんは車に乗り、フィンランドに向かった。荷物はスーツケース一つだけだ。
「スラブ人の兄弟・姉妹を殺したくない」と、アレックスさんはフィンランドの質素なホテルの部屋でAFPに語った。
「この戦争を支持するロシア人が存在することに吐き気がする」
アレックスさんは、ロシアに残してきた妻子の身を守るため、身元を完全には明かさないことを条件にAFPの取材に応じた。
「家族は人質だ。もし自分が顔を出せば、投獄されるだろう」と話す。
ITエンジニアだったアレックスさんは、動員令が発表された翌日の22日にフィンランドに入った。8年間、軍にいて、将校だったことから、真っ先に前線に送られることを危惧したという。

