東急田園都市線、運転再開 停電で停車、乗客700人が駅まで歩く
2022.10.20
東急電鉄の田園都市線看板=駒沢大学駅で 2020年2月27日、長尾美和撮影
20日午後5時55分ごろ、東急田園都市線の三軒茶屋駅にある変電所の機器が故障して停電が起き、渋谷―鷺沼間で一時運転を見合わせた。田園都市線と直通する東京メトロ半蔵門線の渋谷―清澄白河間などでも停電が起き、同線では約3万9000人に影響した。
田園都市線は約3時間半後に全線再開したが、沿線には徒歩で帰宅する会社員らの長い列ができた。川崎市高津区の女性会社員(47)は、二子玉川駅から歩いて帰った。一駅分の距離だったが、多摩川にかかる橋の歩道は人でごった返し、「いつもなら5分で渡りきれるのに、30分ほどかかった」という。「みんな、仕方ないなという表情だった。車道にも人があふれていた。東日本大震災を思い出した」とため息をついた。