印航空、米欧に470機発注　10兆6千億円、最大規模

2023.02.16

　【ワシントン共同】インド財閥タタ・グループ傘下の航空会社エア・インディアは、米航空機大手ボーイングと欧州航空機大手エアバスに航空機を計470機発注することで合意した。航空機各社が14日発表した。インドメディアによると、契約総額は約800億ドル（約10兆6千億円）で、民間航空史上で最大規模になるという。

　急速な経済成長によりインドが巨大市場になったことを示した格好だ。

　ボーイングから追加購入可能な70機分の仮契約を含めると、全体の購入数は540機に上る可能性がある。ボーイングに最大290機を発注し、うち主力小型機「737MAX」が最大240機を占める。

　米ホワイトハウスによると、ボーイングが290機を全て受注すれば総額459億ドル。バイデン米大統領は声明で「歴史的な合意だ」と強調し、インドのモディ首相との電話会談で両国関係の強化を確認した。

　エアバスは14日、250機の受注で合意したと発表。中・大型機A350などが含まれており、これらの航空機が「インド市場の新時代を築く」とコメントした。