「ふだん会わない人との飲食」は感染リスク1・5倍…身近な同僚同士と比べて

 ふだん会わない人との飲食は、営業時間を短縮した店で身近な同僚同士4人以内の飲食に比べて、新型コロナウイルスの感染リスクが約1・5倍になるとする研究結果を筑波大のチームがまとめた。

 同大の倉橋節也教授(人工知能)らのチームは、飲食店の時短営業などに感染抑制効果があるかどうか調べるため、接待を伴う飲食店に端を発したとされる7~8月の実際の感染拡大のデータなどを利用してコンピューターで試算した。若者や働く世代が中心の人口約1万人の街をモデルとして、飲食店に行く人の割合や、感染率などのデータを入力して感染の広がりなどを調べた。

 モデルの街には五つの会社があり、数人の感染者が出た場合を想定。会社を超えて最大8人で飲食するグループや、同じ部署で働く同僚同士4人以内で飲食するグループなどに分け、感染リスクを計算した。何度も想定実験を重ねた結果、会社を超えて飲食したグループは、時短営業の店で、部署内の4人以内で飲食したグループに比べて感染者との接触機会が増え、感染リスクが約1・5倍になった。

 倉橋教授によると、会社を超えるグループはふだん会わない人を、会社の同じ部署は、日常的に接する人を想定したという。

 新型コロナは飲食の場で感染する例が多いとして、政府の対策分科会は、感染が拡大する現状では、家族や日常的に会う人など4人以内での食事にとどめるよう呼びかけている。

Yahoo!ニュースより
https://news.yahoo.co.jp/articles/91018fc434e9d3fe6f4edb0bd70e1e314276b21a