河井克行元法相が控訴取り下げ 「今回の件の全ての責任は私ただ一人にある」

 2019年の参院選広島選挙区の大規模買収事件で地方議員ら100人に現金を配ったとして公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われ、一審で実刑判決を受けた元法相の元衆院議員河井克行被告(58)が21日、東京高裁への控訴を取り下げた。懲役3年、追徴金130万円とした東京地裁判決が確定した。

 克行被告は弁護人を通じて出した声明の中で、現金を受け取ったとされる地方議員らに関し、「今回の件の全ての責任は私ただ一人にあり、私が全てをお引き受けする覚悟です。受領された方々への寛大なご措置を、平にお願い申し上げます」とした。控訴取り下げの理由には触れていない。

 今年6月、東京地裁は克行被告が妻の案里元参院議員(48)=有罪確定=の当選を目指して事件全体を主導し、地元議員ら100人に計2871万円を配ったと認定。「民主主義の根幹である選挙の公正を著しく害する悪質な犯行」と断じた。

 克行被告は昨年8月の初公判で無罪を主張したが、今年3月の被告人質問で一転して大半の買収を認めた。議員辞職し、執行猶予を求めた。実刑判決に「到底承服できない」として即日控訴したが、覆すのは困難と判断したとみられる。

 現金を受け取ったとされる100人について東京地検は7月、受動的な立場だったなどとして不起訴処分にしたが、市民団体などが不起訴を不服として審査を申し立て、東京第6検察審査会が受理。審査を進めているとみられる。

Yahoo!ニュースより
https://news.yahoo.co.jp/articles/58b397836f421b24249bc7f469f276e6730069d1

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