参院2補選 自民「2勝で勢い」思惑外れ

岸田文雄首相(自民党総裁)が陣頭指揮を執る初の国政選挙となった参院静岡、山口両選挙区の補欠選挙は、与野党1勝1敗の痛み分けとなった。衆院選(31日投開票)の前哨戦とも位置付けられていただけに、一丸で臨んだ与党には一抹の不安を残す結果となった。参院の勢力拡大を目指していた自民は来夏の参院選に向けても危機感を強めることになりそうだ。

2補選のうち「保守王国」の山口選挙区に関しては、当選を確実にした自民元職の元経済産業政務官、北村経夫氏(66)が当初から優勢と伝えられていた。しかし、静岡選挙区は序盤から、自民新人で元御殿場市長の若林洋平氏(49)=公明推薦=と、無所属新人で元県議の山崎真之輔氏(40)=立民、国民推薦=の2人が激しく競る展開となっていた。

与党は6月に行われた静岡県知事選で、自民推薦候補に大勝して4選を果たした川勝平太知事が山崎氏の支援に回ったことを強く警戒していた。自民選対幹部は「新内閣の初陣で1勝1敗では野党と互角に見られてしまう」と懸念を示し、閣僚の一人も「追い込まれている。何とか勝たなければならない」と焦りの色を濃くしていた。

そのため、首相は告示日の7日に静岡市、21日に浜松市と2度にわたって静岡入りして支援、公明も推薦して票の掘り起こしに力を入れた。しかし、危機感は最後まで共有されず、山崎氏の後塵(こうじん)を拝する結果に終わった。

形式的には1勝1敗だが、与党は党一丸で臨んだ接戦の静岡で野党推薦候補に勝ちきれなかった。衆院選の投開票を目前に控え、新政権誕生直後の「ご祝儀相場」と呼ばれる好環境を生かせなかったショックも小さくないとみられる。

一方、今回の2補選は衆院選にとどまらず、来年7月の参院選を占う意味合いもあった。参院自民の会派の所属議員は現在109人で、単独では過半数(123議席)に届いていない状態が続いている。

自民の世耕弘成参院幹事長は、告示翌日の8日の記者会見で「厳しい状況での国会運営になる。何としても静岡、山口の補欠選挙をしっかりと勝利をすることが重要だ」との認識を示していた。それだけに、参院の勢力拡大という観点でも満たされない思いが募る戦績となった。

Yahoo!ニュースより
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e94c8cbd0658224b38cbdd0a2125366ea3d22a6

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