2021.12.17 産経新聞の連結子会社、サンケイ総合印刷(株)が特別清算

 サンケイ総合印刷(株)(TDB企業コード:984509749、資本金1億円、登記面=東京都千代田区大手町1-7-2、代表清算人遠藤一夫氏)は、12月6日に東京地裁より特別清算開始命令を受けた。

 当社は、1987年(昭和62年)6月に設立。(株)産業経済新聞社(千代田区)の連結子会社として、親会社などが発行する業界誌や商品カタログ、フリーペーパー、タブロイド紙、社内報、地方公共団体の広報誌などの印刷を手がけていた。本社兼工場に様々な印刷機を有し、製版から印刷、製本まで一貫して対応できることに加え、系列であるフジサンケイグループから一定の受注が得られることを強みに、2004年3月期には年売上高約50億100万円を計上していた。

 しかし近年は、インターネットなどの利用者増などのあおりを受けて新聞購読者が減少、それに伴い新聞折り込みチラシや紙媒体での通販雑誌、フリーペーパーなどの利用減少の影響により、2021年3月期の年売上高は約16億5300万円に減少、グループ外からの受注において同業者との価格競争が激しく、低収益を余儀なくされるなど厳しい運営を強いられていた。こうしたなか、グループ再編の動きから、今年3月10日に吸収分割により当社の戸田工場の製造事業および工場資産を除く全ての事業に関する権利義務をサンケイ総合印刷(株)(TDB企業コード:584029073、大阪府)に承継した後、10月31日株主総会の決議により解散していた。

 負債は2021年3月期末時点で約15億9700万円だが、その後変動している可能性がある。
 なお、当社が行っていた事業についてはサンケイ総合印刷(株)(大阪府)によって通常通りの営業が行われている。また、申請時の負債は親会社1社に対するもののみとなっている。

Yahoo!ニュースより
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c07f1ee6e3c76b14d7c7e90638b751c6b049240

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