中国、日本アニメの海賊版摘発 初ケース、サイトは閉鎖

2023.03.28

 中国江蘇省の公安当局が、現地に拠点を置く日本アニメの大手海賊版サイトの運営者を摘発、サイトが閉鎖されていたことが28日、分かった。日本の団体が刑事告発し、中国で海賊版サイトが摘発されるのは初めてのケースという。

 日本のアニメ会社などが加盟するコンテンツ海外流通促進機構(CODA、東京都)によると、2月14日、重慶市在住の男(33)の身柄を拘束し、取り調べ(今月19日に保釈)。その後、中国国内に住む30代の男女3人も摘発した。海賊版サイト「B9GOOD」の運営に関わった疑いが持たれている。サイトは今月27日に閉鎖された。

 同サイトは2021年3月から今年3月までの約2年間でのアクセス数は3億回を超え、重慶市の男は日本円で1億2千万~1億4千万円の利益を上げていたとみられるという。

 CODAはサイト側に繰り返し削除を要請する一方で、現地当局に情報提供するなど対策を進めていた。