加盟決定に安堵の声 「NATOが守ってくれる」 フィンランド
2023.03.31
【ヘルシンキ時事】フィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟が30日決まったことに、国民の間では安堵(あんど)の声が広がった。
ロシアのウクライナ侵攻後、軍事中立政策を転換し加盟申請したフィンランドにとって、歴史的な節目となった。
ヘルシンキで秘書として働くシパ・カピネンさん(55)は、加盟決定に「うれしい」と喜んだ。隣国ロシアについて「プーチン大統領は何をするか分からない。(将来攻撃されるかもしれず)少し怖い」と感じていたといい、加盟によって「有事となればNATOが守ってくれる。ありがたい」と語った。
別の女性は「フィンランドはこれまでもNATOと協力関係にあり、実際は何も変わらない」としながらも、「(何かあった際の)『保険』として、加盟は良いこと」と述べた。
ロシアと長い国境を接するフィンランドは、ロシアと西側の間で外交・安全保障上のバランスを保ち、NATOとも距離を取り続けた。しかし、ウクライナ