ようやく下船、見守る乗客 クルーズ船、「残る」決断の人も 新型肺炎
新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では14日、長期間、船内待機を強いられた80歳以上の一部乗客が次々と下船した。
久しぶりに陸地を踏んだ人々を、船内に残る乗客らがデッキから見守った。
クルーズ船には同日午後、防護服を着た運転手が乗る大型バスが次々と横付けされた。乗客が乗り込んだとみられるが、周囲はブルーシートで覆われ、車内の様子はうかがえなかった。
厚生労働省は80歳以上で持病のある人らの下船を認めたが、船内にとどまることを選んだ人もいる。
「どこに連れて行かれるか分からない。私は船に残る」。知人数人と乗船中の女性(85)は持病を抱えているが、悩んだ末、下船を見送った。知人男性(71)に対し、「船内にとどまる仲間が多く、何かあったときに面倒を見てもらえる」と決断の理由を伝えたという。男性は「検疫のための船内待機もあと数日。ゴールが見えてきた」と話した。
同船が停泊するふ頭には救急車や介護タクシー、消防車などが慌ただしく出入りし、救急隊員十数人が物々しい雰囲気で船内に入る場面もあった。
Yahoo!ニュースより引用 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200214-00000157-jij-soci