志村けんさん訃報受け、駅前に献花台設置も「来訪控えて」 東村山市が呼び掛け(東京都東村山市)

 新型コロナウイルスに感染し回復が待たれていたタレント・志村けんさんの訃報を受け、地元の東村山市でも深い悲しみが広がっている。(北多摩経済新聞)

 東村山駅東口のロータリーには、市のシンボルである3本のケヤキが植えられ「志村けんの木」と呼ばれている。「東村山音頭」などを通じて東村山の名を全国に広めた功績から、市が志村さんに感謝状を贈ったことをきっかけに、1976(昭和51)年に植樹したもの。2015(平成27)年には市政施行50周年を記念し、志村さん直筆の記念樹看板も設置した。

 3月30日の訃報を受けて、バス停のすぐ横にある看板付近に献花をする人が相次いだため、市では同日午後、急きょバス停の逆側、ケヤキのある方に献花台を設置。秘書広報課の担当者は「あくまでも交通面での安全を確保するために設置した物で、『献花してください』ではない。平時であればもちろん献花を止めるものではないが、現在都内は大変厳しい状況にある」と複雑さをにじませる。

 渡部尚(たかし)市長は同日のツイッターで「東村山15万市民の皆さんと共にご回復を祈っていましたが、願いが叶わず残念でなりません。心より哀悼の誠を捧げ、ご冥福をお祈りいたします」「聖火リレーのランナーをお願いしていただけに残念でなりません」とツイート。リプライや各社報道記事のコメント欄には「(献花台を置くことで)人が集まって感染拡大の原因になってしまう」「気持ちはわかるが、今は控えるべき」などの危惧する声も寄せられている。

 現在、市のホームページやフェイスブックでは「東村山駅東口にあります『志村けんの木』付近に献花に訪れる方が多く、駅・グリーンバス利用者等の通行の妨げとなることや、交通安全確保等の観点から、3月30日より一時的に献花等を置く台を妨げにならない場所に設置させていただいたところでありますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からも、ご来訪はお控えいただきますようお願いいたします」(以上、原文ママ)と自粛を呼び掛けている。

Yahoo!ニュースより引用 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200331-00000036-minkei-l13