ニトリ、島忠の全株取得へ DCMに対抗、29日決定

 家具・日用品大手のニトリホールディングスが、ホームセンター中堅の島忠を完全子会社化する方針を固めたことが28日、分かった。29日午後に開く取締役会で、TOB(株式公開買い付け)で島忠の全株式取得を目指す買収案を正式決定する。似鳥昭雄会長が記者会見し、詳細を説明する。

 島忠をめぐっては、同業大手で「ホーマック」などを展開するDCMホールディングスが完全子会社化に向けたTOBを5日から実施中。業界の垣根を越えた異例の争奪戦に発展する。

 DCMの島忠に対するTOB価格は1株4200円で、ニトリの提示するTOB価格がこれを上回るのは確実。島忠の株価は28日終値で4890円まで上昇しており、ニトリが設定する価格が焦点となる。

 ニトリは家具のほか日用品も幅広く扱っており、家具に強い島忠との事業面での相乗効果の高さをアピールする構え。DCMを上回るTOB価格と合わせ、既存株主へ支持を訴える。

 島忠は既にDCMによるTOBに賛同を表明しているが、ニトリからの正式提案があれば内容を精査する方針。DCMもTOB価格の引き上げを迫られることになる。

Yahoo!ニュースより
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a1693a7623d25ed4b7b61b5e850bffcf8975cdc