「ケチャップ不足」、全米で深刻化 新型コロナの影響で

米コロラド州デンバーにある人気食堂ブレイクストリート・タバーン。経営者のクリス・フューセレイさんは、毎日店が開くと客の入りに目を配り、ミニパック入りケチャップに目を配る。「ケチャップ不足を心配するなんて、1年半前だったら『頭がおかしくなった?』と思っていただろう」

【映像】全米で「ケチャップ不足」 新型コロナの影響で

ところが今では客のためのケチャップ確保に必死になっているというフューセレイさん。「マクドナルドやウェンディーズに行くと、余ったミニパックをかき集めて自分の店に持ち帰る」と打ち明ける。

ケチャップ不足、中でも持ち帰り食品用のミニパック入りケチャップの不足は、全米で昨年夏ごろから発生し始め、状況は悪化している。

発端は、疾病対策センター(CDC)が新型コロナウイルス対策として飲食店内での食事を控えるよう求め、デリバリーやテイクアウトの利用を勧告したことだった。

突如として、全米の飲食店が料理や飲料をパッケージに詰めて、在宅で働く人たちなどに販売するようになった。そうした客たちは調味料を期待する。このためレストランとファストフード店が直接的に競合するようになった。店内での飲食を中止したファストフード店も、ミニパック入りケチャップの注文を増やしている。

需要と値段は上昇し、供給は落ち込んだ。

米ケチャップ最大手のハインツはこの問題の中心的存在だ。同社は対応強化に乗り出し、数日前には生産量を25%増やして年間計120億のミニパック入りケチャップを製造する計画を発表した。

コロラド州では事態が一層緊急性を帯びている。7月には思いがけず、大リーグのオールスター戦が同地で開かれることになった。

フューセレイさんは、できるだけたくさんケチャップを蓄えて需要に応えたいと話し、「今から注文する。冗談抜きで」と笑った。

Yahoo!ニュースより
https://news.yahoo.co.jp/articles/783b1136c782bb063eaa06c5ab078664121070ff

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