池江、覚悟持ち大舞台へ 競泳初日のリレーに登場

 23日開幕の東京五輪。

 格別の思いを胸に大舞台に立つ選手を紹介する。

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 過酷な闘病生活を経て本格的に練習を始めたのが1年前。自分が代表に選ばれる大会とは想像できなかった。それでも競泳の池江璃花子(ルネサンス)には、出るだけでは満足しない覚悟がある。

〔写真特集〕競泳 池江璃花子

 2019年2月に分かった白血病に打ち勝った。24年パリ五輪を見据えて徐々に高いレベルに戻ろうとする過程でつかんだ出場権。「病気になって2年しかたっていない中でここまで戻った。そういう希望のようなものを伝えたい」。困難を乗り越えた自分だからこそ「可能性はいくらでもある」とのメッセージを、泳ぎで示せると信じている。

 選考会で勝てるだけの練習を積んできた自負はある。「五輪に出るからには結果を残したい気持ちはすごく強い。初代表の選手に背中を追ってもらえるような選手になりたい」。21歳は代表としての自覚を口にする。

 18年ジャカルタ・アジア大会では6冠と伸び盛りだった。闘病で一度落ちた筋力や体力にまだまだ伸ばす余地がある中、技術面でカバーするところに池江の非凡さがある。4月の選考会ではストローク数やキックを打つ回数を調整してタイムを上げ、持てるスタミナを最大限に生かしてみせた。

 16歳で出場した16年リオデジャネイロ五輪では7種目にエントリー。今大会はリレーのみで最大3種目に出られる。女子の2種目の他、大会中の体調次第では新種目の混合400メートルメドレーリレーを泳ぐ可能性も。

 開会式翌日の24日に始まる競泳。日本水泳連盟の鈴木大地会長は「競泳は大会序盤から日本全体のムードをつくっていく役割がある」と言う。初日の女子400メートルリレー予選に登場。期待を感じながら、無心で泳ぐ。(了)

Yahoo!ニュースより
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2567e2c18c9fac7470f361c3d3f4b3371979856?tokyo2020

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