星子啓太「就職浪人」で剣道日本一 「諦めずにやって…」涙

 剣道の第69回全日本選手権が3日、東京・日本武道館で行われ、筑波大出身同士の対決となった決勝で星子啓太四段(鹿児島)が林田匡平五段(福井・丸岡高教)を降し、初優勝を果たした。

 試合開始から1分半過ぎ。両者が打ち合った「相メン」は、わずかに星子が先だった。「立ち合いで(相手が警戒し)コテは当たらないと確信していた。腹をくくって勝負するしかないと思った」と星子。さらに3分20秒。ぐっと前に出て、林田の足が止まった一瞬のすきに、もう1本、メンを打ち込んだ。

 試合後、「諦めずにやってよかった」と涙声になった。前回大会は優勝した筑波大の同級生、松崎賢士郎に準決勝で負け、3位。就職も決まらず挫折を味わった。だが、研さんを積む時間は得た。卒業後も筑波大の稽古(けいこ)に参加し、稽古以外の時間も竹刀を振った。

 今大会の職業欄は「無職」。「普通の人が見たらマイナスに思うかもしれない。だが一番稽古してきたことを忘れず、剣道をできる環境を作ってくれた両親への(感謝の)気持ちを前面に出して戦おうと思っていた」と胸を張る。

 来春は警察への就職を見据える。将来の目標は前人未到の3連覇だ。「優勝できた貴重な経験は今後に生きてくる。誰もなし得なかったことに挑戦し続けたい」。その表情は希望にあふれていた。

Yahoo!ニュースより
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ca93391ad574606794e4587655b42020f499198

バーチャルオフィス東京:料金表

バーチャルオフィス東京|神田不動産ネット