市谷にスペシャルティコーヒーカフェ 世界大会優勝のバリスタが腕振るう

2022.08.03
 市谷に5月2日、スペシャルティコーヒーカフェ「PASSAGE COFFEE ICHIGAYA(パッセージコーヒー市ケ谷)」(新宿区市谷2、 TEL 03-6693-8550)がオープンした。(市ケ谷経済新聞)

 店主の佐々木修一さんは15年以上コーヒーに携わり、2014(平成26)年のワールドエアロプレスチャンピオンシップで優勝した経歴を持つ。長年「世界的な」バリスタの下で働いていたが、「自分のイメージするコーヒースタンドを作りたい」と独立。スペシャルティコーヒー専門店として、2017(平成29)年に1店舗目となる田町店をオープンし、市ケ谷店は3店舗目。朝にコーヒーを飲んでほしいとの思いから、毎朝7時30分に店を開く。「店名の『PASSAGE』は道や通過点という意味を持つ。一粒一粒のコーヒー豆は、たくさんの人の関わりや生産過程など、長い道のりを経てコーヒーになる。私たちはその道のりの一部として、多くのお客さまにコーヒーの道をつなげたいという思いを込めている」と佐々木さん。

 店内は白色と木を基調とし、高い天井と中2階が特徴。「お客さまが自然体でいられるように、装飾を施し過ぎずシンプルさを重視した」という。

 メニューは、「本日のコーヒー」(380円~)やカフェラテ(510円~)など。コーヒーは浅いりで、ハンドドリップとエアロプレスの2種類から選ぶことができる。「おいしいと感じるコーヒーを追求した結果、フレッシュさを感じる浅いりにたどり着いた」という。豆は毎週自社焙煎(ばいせん)所で焙煎。パウンドケーキなどの焼き菓子は自家製で、店内で焼いている。いずれもコーヒーの味を引き立たせるように、きび糖を使うなど工夫する。「浅いりは、豆の素材由来の味を引き出しながら雑味を出さないようにするのが難しい。浅いりながら、しっかりとした豆のうまみを感じられるコーヒーを、ぜひ体感していただきたい」とも

 「人々の生活の中に自然と存在するようなコーヒースタンドを作りたい。店があるのはいずれもビジネス街。日々の忙しさの中でホッと一息つけるような空間を提供できればという思いがあり、あえてそうした土地を選んでいる。市谷は、オフィスだけでなく学校や住宅も多い。コーヒースタンドが周りに少ないこともあるので、このかいわいの皆さんの暮らしに彩りを添えられるような場所になりたい。気軽にコーヒーを飲みに来てもらえれば」と笑顔で話す。

 営業時間は、平日=7時30分~18時。土曜・祝日=9時~18時。日曜定休。